今や盤面が無くてもスマホアプリなどのゲームでオンライン対戦ができるボードゲームの「将棋」。駒の動き方を覚えて、そろそろ戦略も覚えてみたいという初心者もいるのではないでしょうか。

今回この記事では、そんな将棋初心者におすすめの戦法について解説していきます。

居飛車と振り飛車について

多くの戦法は、居飛車と振り飛車のどちらかに分類されています。

ここでは、将棋初心者に向けて戦法の基本となる居飛車と振り飛車について解説します。

居飛車とは

居飛車とは、飛車を初期位置から動かさないで戦う戦法です。飛車を動かさないことから序盤の指し方がわかりやすく、守りの形が作りやすいというメリットがあります。デメリットとしては、相手が先に攻撃を仕掛けてくると受けに回らないといけない点です。

14歳という若さでプロ入りし、数々の最年少記録を更新した藤井聡太6冠も居飛車が得意な戦法で居飛車党の1人と言われています。

https://twitter.com/ka_ay821/status/2002587517724529083

振り飛車とは

振り飛車とは、飛車を初期位置から左に動かして展開する戦法です。左辺からの攻めが可能で居飛車に有効な対抗策と言われています。しかし、序盤の動きが居飛車に比べて複雑のため、難しいというデメリットがあります。

最近のプロ棋士では振り飛車を戦法とする人は減少していたが、佐藤天彦九段や稲葉陽八段など振り飛車を戦法に組み込む棋士も増えてきています。

将棋初心者におすすめの戦法を紹介

将棋初心者におすすめの戦法を紹介します。

棒銀

棒銀は、最も初心者向けの戦法とも言われて居飛車の戦法です。自軍の右側にある銀将を一直線に棒のように進めて行くことから棒銀と言われています。銀将や飛車を上手く使い、相手の角頭を攻めて速攻で崩す戦法です。2017年に引退した「ひふみん」の愛称で人気の加藤一二三も、棒銀戦法を得意としていました。

手順

棒銀の進め方は、まず飛車前の歩兵を2六歩・2五歩と進めて行きます。このとき、相手が3二金または3二銀と角頭を守ろうとした時、自軍の右側にある銀将を3八銀・2七銀と進めていきます。最終的に3五銀(1五銀)・2五歩の状態になったら準備完了です。歩兵と銀将、飛車の3つで相手の角頭を攻めて崩していきましょう。

もし相手が角頭を守らず、金や銀を3二に上げなかった時は、棒銀をしなくても攻めることが可能です。

右四間飛車

右四間飛車は、居飛車の一種で攻めに特化した戦法で、400年以上前から指されている歴史ある戦法です。飛車を初期位置から動かすが、振り飛車に含まれず居飛車に分類されます。振り飛車の四間飛車党からは天敵と言われており、相手は対策しないと受けきれません。

コンピューター将棋ソフト「elmo」が多用したことから命名された「エルモ囲い」や「左美濃囲い」と相性が良い戦法です。

手順

右四間飛車の手順を簡単に説明します。まず、7六歩と角道をあけた後に4六歩と4筋の道を開放します。その後4八銀・4七銀・5六銀と銀を出し、4八飛車を配置すると右四間飛車になります。その後は相手の状況に応じてエルモ囲いや左美濃囲いをして自陣の守りを強化しましょう。

自陣の囲いが完了したら準備完了です。相手を攻め続けましょう。

石田流三間飛車

石田流三間飛車は、振り飛車の戦法です。飛車を3筋に振る三間飛車から、石田流の変化で飛車を7六飛と配置する構えのことを言います。攻めと守りのバランスが良く、アマチュアの間で人気の戦法です。初級者から中級者までおすすめの戦法になります。

石田流とは、江戸時代中期に現れた盲目の棋士石田検校が生み出したと言われています。1970年代に升田幸三が創案した升田式石田流が登場。2004年には鈴木大介が新・早石田を生み出し、2008年には久保利明による新手が開発されるなど、石田流をもとにした新しい定跡が開発され続けています。

手順

石田流三間飛車は、7五歩と進めた後に7八飛と構えて三間飛車へ。その後7六飛車に展開し、左銀を5六銀に角を9七角と端に置きます。

王将は3九王や2八王へと移動し、美濃囲いや片美濃囲いで守りを固めましょう。準備が完了したら、7四歩や6五歩から仕掛けていきます。

抑えておきたい戦法も紹介

他にも抑えておきたい戦法は以下の通りです。初心者向けの戦法に慣れたら調べてみると良いでしょう。

  • 矢倉戦法
  • 雀刺し戦法
  • ゴキゲン中飛車
  • 角交換振り飛車戦法
  • 四間飛車

初心者が将棋を上手くなるためには

将棋初心者が上手くなるための方法について紹介します。

駒の価値を知る

将棋の形勢を判断するために、各駒に点数を付けて駒の価値を知りましょう。駒の価値を理解することで「駒の交換になるが、自分が取れる駒の方が点数高いから得」「これを取られると損になるから対応しよう」などと考えられるようになります。

日本将棋連盟が出しているコラムでは、以下のように各駒の点数を決めています。

点数
1点
3点
4点
5点
6点
8点
飛車10点

将棋アプリで対局する

将棋アプリを使用して、たくさん対局しましょう。スマートフォンでは日本将棋連盟が公認アプリとして「将棋ウォーズ」をリリース。オンライン対局はもちろん、強さを変更できるAIとの対局も行えます。考えながら沢山対局することで、将棋についての知識が深まっていくでしょう。

詰め将棋を解く

将棋雑誌や新聞、書籍などに掲載されている詰め将棋を解いていきましょう。書籍やウェブサイトには初心者向けから上級者まで様々な詰め将棋の問題が用意されています。自分の実力に合った問題を解いていきましょう。詰め将棋を解くことで、対局時に「どうしたら相手を詰めるか」が自然にわかっていきます。

得意な戦法を探す

自分に合う戦法を探して突き詰めるというのも初心者脱却につながりやすいと言われています。自分の性格から「攻め」と「守り」のどちらが好きかを判断し、好きな戦法を見つけていきましょう。

よくわからない人は、今回紹介した初心者向けの戦法から始めてみることをおすすめします。

まとめ

今回は、将棋初心者におすすめの戦法や将棋を上手くなるための方法について解説しました。

初心者の人は、居飛車の方が序盤の指し方がわかりやすいため、棒銀や右四間飛車がおすすめです。どちらも攻めに特化した戦法なので、やることが明確で勝ちやすい戦法と言われています。現在将棋初心者という人は、棒銀や右四間飛車の戦法を取り入れてみてはいかがでしょうか。

将棋アプリでの対局や詰め将棋などで勉強を繰り返し、将棋を上手くなりましょう。

ABOUT ME
周平
こんにちは!「将棋&囲碁ライフ」を運営している周平です。 将棋と囲碁に興味を持ったのはほんの数年前からでした。あるアニメがきっかけで将棋に興味を持ち、そこから囲碁にも派生して、すっかり将棋と囲碁の世界にハマってしまいました。 私が学んできた将棋&囲碁の知識や魅力を、少しでも皆さんに発信できたら嬉しく思います。